関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis: RA)は、体の免疫機能が自分自身の関節を誤って攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。この免疫異常により、関節に慢性的な炎症が生じ、痛みや腫れを引き起こします。進行すると関節の変形や運動機能の低下を来します。
はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、遺伝的な要因や、喫煙や歯周病などの環境要因が複雑に絡み合って発症に関与すると考えられています。ただし、親が関節リウマチであっても、子供が関節リウマチを発症する確率は約5%でそれほど高いわけではありません。
20~80代と幅広い年齢で発症します。以前は30~50代の働き盛りの方に発症することが多かったのですが、最近は高齢で発症する方が増え、発症のピークが40〜60代に移行しています。